「なんじゃ、またエンが問題を起こしたのか?」
杖をつき、老婆はそう言う。
「おばば様! はい…」
先ほどのエンを注意した女が下を向き自信無さそうにいった。
「何適当なこと、抜かしてんだよ? 俺は、何もやってねぇし」
「嘘よ! また、酒屋を壊したじゃない!」
女は、ふんっと言い張り「本当です。おばば様」と老婆に語りかけるように言う。
「だから、俺は何もしてねぇんだよ?!」
「そうかい…そんなにわしを甘く見ていたのかい?」
老婆の言葉で空気が一瞬にして、凍った。
「………フフ、ほらね。おばば様の言うことは正しいんだから」
女は、エンに向かって嘲笑うようだった。
「……俺は……」

