どこかしらか男の子の声が聞こえた。
「トーヤ!」
二人で同時に声をあげた。
「リク兄…僕もソディ姐を助けたい」
「ああ。だから、おいらとお前たちの力でソディを助けだそう!」
「………ゴメン…それは無理だよ」
少し黙りトーヤは申し訳なさそうに言った。
「何だよ!? お前もそうやって!」
リクがトーヤに向かって殴りかかろうとしたが、シトが止めた。
「おい。お前はいつもそうやって、力で制御しようとする…さっきトーヤが方法あるって言っただろう?」
「悪い…突っ走った…」
リクがトーヤを放し謝る。
「だ、大丈夫…僕こそごめんなさい」
「ああ。それより方法があるんだよな?」
「うん……でも、危険だよ?」
「……………いい。それでもいいから。教えてくれ!」