少し離れたところに、リクとシトはいた。


「リク!」


「…………シトか…」


リクはしゃがみこみ呟いた。


「ああ。いきなりで驚いただろ」


「当たり前だ! お前は、驚かないのかよ!?」

リクは、いきなり立ち上がりシトに向かって叫んだ。


「……最初は驚いたよ。だけどさ…しょうがないと思い始めたんだ」


この西の国は荒れ果てた地を豊かにするため昔から、"地"の力を借りるために生け贄を捧げるという噂があったのだった。



「それが、ソディってことでもか?」


「ああ。ここに暮らす人のためだ」


いきなり、リクがシトの頬に向かって殴った。


「お前…! それでも兄妹か!?」






「痛て…しょうがないっていってるだろ!」


シトも殴り返す




「お前はなにもしないで待ってるって言うのかよ!」




「じゃあ、逆に何すればいいんだよ?!」










「……………方法はあるよ?」