ここは、古い家や小さな建物が目立つ西の国だった。

ここは、金が無く、栄養不足の子供がたくさんいた。

「…リク兄…お腹空いた…」


一人の小さな男の子がこの中で一番大きい男に言った。


「トーヤまたか…皆はどうだ?」

男の名前は"リク"。

「私は大丈夫」

「僕もだよ。あまり兄ちゃんに迷惑かけられないしね」




小さい子たちは、リクのことを兄と呼ぶが…






本当の兄では無かった。