「それは…ホントですか?!」
「ええ。彼も目的が同じように旅に出ました」
ヨワールは、目を閉じ上の方を向く。
「あの…彼とは?」
「運命の導きが正しければ、貴女はその人と仲間になり絆を築き運命を共に乗り越えられる人ですよ」
「は、はあ…」
言っている意味が全く、分からなかった。
もしかしたら、ヨワールはなんでも知っているかのような口振りだったからだ。
「ただし、この方向性がずっと向けばの話ですけどね…彼の他にも貴女と旅する人は居るそうですよ」
「そ、そうなんですか…」
「貴女は、旅に出る必要があります。星の導きを崩す訳には行きませんからね」
「えっ、でも…」
迷いがあった。
「ここから、南に向かいなさい。それから、東。次に西へと向かいなさい」
「………」
「……無事に帰ってきたら、返事下さいね? いいお返事待ってますから…」
結婚のことだろう。
スイは、頬を赤らめた。
「…………はい! 行ってきます」
ここから、少し離れた場所に謎の声は響き渡った…
「またか…面白そうなのが増えた♪」
第2章 女神様は水を操る少女end ……