殿下は、真剣な顔して答えた。


「驚くのも無理ないですよね?」


殿下は、「やっぱりなにも覚えてないんですね?」と小さな声で困ったかのように言った。


「ごめんなさい…」

「あ、いえ。大丈夫ですよ…それより、お話しても大丈夫ですか?」



「あ、はい。お願いします…」



何故、自分が人間ではないのかや記憶がない理由。



たくさんのことを知りたかった。



「(素直な人は好きですよ?)」


殿下は、心の中で思った。