「あ、女神様来てくれたのですね!」
「怪我人は、この方ですか?!」
女は、怪我人に近づく。
「何度みても、不思議な光ですね」
男は見とれるように言った。
「……ううっ…」
怪我人は、目が覚めて目を開ける。
「…これで、大丈夫です。まだ、安静にしてるように言ってください」
「はい! あの、ありがとうございました!」
「いえ、私は当然のことをしたまでです」
女は、にっこり笑いここから立ち去った。
「さすが、女神様だなー!」
「やっぱり、すげーな!」
「でも、可哀想だよな…名前とあの"水"の能力以外なにも、覚えてないなんてさ」
「だな」
女神様と呼ばれた女は、先程いた海の砂浜にいた。
「ここで、何かあった気がするのに…」
「やっぱり、思い出せそうにありませんか?」