「…洞窟を抜けたと思ったんだけどな…ババアめ嘘付きやがったな」

ふらふらになりながら洞窟を抜けて来たらしき男が「ヤベェ…」と言いながら目眩がしてくる。

「ここで…お、俺は…死ぬわけには…行かないんだよ…!」


根性で、立ち上がろうとしたが、あいにく力尽きて倒れこんでしまった。


「俺、ここで死ぬのかな…?」


ここは、洞窟を抜けた海付近だったため、誰も人は通らないだろう。


「眠い…そういや、全然寝てなかったな…あのババアに着いていった結果だもんな…」



彼は、目を瞑り数日前のことを思い出す。