「愁ー!!やばいー!!チャイム鳴ってる!」


「んなこと言ったって奈子が悪いんだろーがっ」


自転車を降りて下駄箱までダッシュするが、

間に合うはずもない。












「…あ、鳴り終わった」


「愁!走るよー!!」


「もう間に合わねぇんだからいいじゃん」


「頑張って来ましたアピールすんの!!」


でも…


あたしはこんな毎日が大好きだった。



「あーはいはい。」


呆れながらも笑ってくれる、

愁が大好きだった。