君と金魚、夜






他愛もない会話が続く。


沈黙も、少しの笑みも嫌じゃない。



気づけば1時間。


あたしが時計を気にするのをこの人は見逃していなかった。




「そろそろ時間ヤバイ?」


「決められてないんで大丈夫です」


「門限関係なく遅くなったら心配されるだろ?送ってく」


「いいです電車ですし」


「じゃあ駅まで」




この人は優しくて、あたしが断っても聞かないと思って、ただ歩いていた。