君と金魚、夜




顔が近づいたかと思うとそう言い放たれた。


怖かった。



「必要ないよ」



そういってあたしを壁に追いやる。


ドンっ

とあたしの顔の横すれすれの壁に手をつく。


怖い。



「何もできないくせに」



言い放つ。


そんなに目を見ないで。



「消えてよ」



そんな目で見ないで。


涙が出た。


ここで泣いたら負けだって思いながら。


ここで泣いたら認めてることになるって思いながら。