「海先輩!」



華がはしゃいで手を振る。


会いたくなかった人。



「お!水希ちゃんと華ちゃん!」



あたしの心臓の高鳴りとは裏腹に海先輩はいたって普通。


話をするなら昼休みのうちにしときたい。



「華」


「ん?」


「あたし学祭のことで海先輩と話すことがあったんだった、先に教室戻っててもらっていい?」


「うん!わかった!」