君と金魚、夜





「ていうかもう敬語禁止ね」


「え?」


「普通に話してよ、あと洸人って呼んでよ」


「いきなりですか?」


「ほら、敬語」


「急には無理…」


「じゃあ洸人って呼ぶのは?」


「洸…洸くん」



あたしは呼び捨てよりは呼びやすいと思ってくん付けで呼ぶ。



「なにそれ、かわいいじゃん」


「可愛くない」


「くん付けの方がなんかくる」



洸くんは嬉しそうに言った。



「さあ入って」



洸くんが玄関の扉を開けた。