「摩訶不思議だね!」


愛子が呟く。


「私の事分かってたよ!」


ちょっと興奮気味な私。


やっぱり?


気にするなって、言われても?

無理なんだよね。


「あのさー!美佐の悪い癖だよー?武司は断ったんだって、言ったんでしょ!?」


「うん…。」


「そんな事なら、さっさと告白しちゃえばいいんじゃない?」

簡単に言うよね?


「………。」


私には足りない物がある。


それは「勇気」で。


そんな自分に嫌気がさす。


「そんな顔してると、武司も逃げちゃうよ!お化けみたいって!」


愛子までからかう。


私は、思いきり愛子に向かって作り笑いを見せた。


「こんな感じ?」


愛子は一言


「嫌な感じ〜。」


「そういえば?かず君のお見舞いどーすんの?」


愛子が問う。


入院してから?


もうすぐで一ヶ月になるんだ。

「今度、智美ちゃん連れていく事にしたんだ!」


「大丈夫なの?渓や、武司も連れて行けば…?」


「智美ちゃん覚悟したって!言うから…。」


愛子がため息をつきながら


「智美ちゃんの告白を?元カノが付き添うなんて…ちょっとねぇ?」


あまりにも気が利かないって!

愛子が言った。


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