自分で聞くからって、言ったのに、どう切り出していいのか?

分からないよ…。


友達みたいに?


フランクに会話が、出来ればよいけど。


愛子みたいには、話せない。


悶々と同じ事を、心の中で考えて。


私らしくないんだよね。


やっぱり恋って、難しい。


私は、お父さん似なのかな?


結局聞けないまま、私は自宅に戻って来てしまった。


玄関を開けると、待っていたかのようにお母さんが私を呼んだ。


「美佐お願いがあるの!買い物してきて欲しいんだ!」


私の返事も聞かないで

「お財布ね!」


と、言いながらキッチンの方へ行った。


「何を買い忘れたの?!」


おっちょこちょいなんだよね!

こんなシーンなんて、いつもだったりする。


「仕事が忙しいから、協力してあげなさい!」


お父さんの、口癖だし。


「お味噌、切らしていたのよ!ごめんね…。
大きなメロンパン買ってきていーから!」


私の手の平に、お金を置いて、私は言われるまま、また自転車に乗った。


メロンパン?


武司君のバイト先に、行くしかないんだ。


なんだかんだで?


私はスーパーとパン屋さんに、向かった。


.