「美佐!可愛い!」


愛子はからかうように、言った。


ハラハラ、ドキドキしながら歌い終わった私は、残りのジュースを飲んだ。


なんとなく、武司君に…。
告白した気分で私の顔は赤い。

「よかったよ!」


武司君が、右隣りで言った。


「緊張したぁ!!!」


笑うしかない。


本当に、私の気持ちが、この曲の通り武司君に伝えられたら。

どんなに良いか……。


「久しぶりに楽しいなっ!」


渓君と愛子は、二人で騒いでいるし。


武司君も、そんな二人を見て、笑ってる!


愛子達の中学時代って、凄い楽しかったんだろうな!


友達っていいな!


時間が経っても、決して変わらないのに。


かず君と私みたいに、一度付き合って、別れてしまうと、なかなか…。


友達になるなんて難しいのかな?


三人が羨ましい!


でも?

今は、凄く楽しい。


「ねぇ?渓と武司の電話教えてよ!アドレスもっ。」


愛子が、突然聞いた。


「いいけど、誠先輩、大丈夫か?」


渓君が心配そうに、愛子に尋ねた。


「アハハ!大丈夫だよ!渓達以外だったら?ヤバイけどさっ。」


そんな事を言いながら、三人で携帯電話をいじくり出した!


「美佐も!」


愛子が、ウインクした!


私は急いで鞄から、携帯電話を取り出した。


そして、やっと…♪


武司君の、携帯番号とアドレスを教えて貰った。



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