君は私の太陽だ

授業が始まるからって。

愛子と離れた。


「カラオケでも、行く?」


渓君が私と武司君に尋ねた。

愛子以外、みんな同じクラスで…。


複雑…。

カラオケかぁ♪

歌うのは、得意じゃないけど、雰囲気は好き。


武司君はどうなんだろう?


「武司君は?」

思い切って、聞いてみた。


「歌うのは苦手だけど、いいんじゃない!」


「じゃっ!決まりだね」


渓君ってリーダータイプな感じ。


武司君も私と、同じで、歌うのはあまり好きではないんだね!

共通点を見つけるごとに!いやっ。


きっと、武司君を知るたびに、この気持ちが、暖かくなるんだね。


三人共授業が始まり、席に着く。


みんなで遊ぶなんて、ワクワクするなぁ……。


もっと、武司君を知りたい。


二年生になって、このクラスで一年間を過ごすんだ。


毎日、武司君と会えるんだよね!

それだけで…。

嬉しいんだ。

恋に落ちるって、こんな感じなんだろうな!


………なんだか?


視線が感じるんですけど。


私は廊下側の一番前で、話してる先生の方を向く度に、誰か?確実に私を見ていて…。


嫌な感じ?


私は、初日に遅刻したから、自己紹介って聞いてない。


誰が?どの席か?って事も。


名前と顔を覚えるって!不得意なんだけどっ。


私は、視線のほうを、見た。


かず君?

ちょうど席は、真ん中。

かず君の目は、悲しそうで。

そんな目で、私を見ないで!何度も、心の中で叫んだ。


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