「びっくりしたよー!本当に渓君と付き合ってるんだぁ!」

智美ちゃんが、質問した。
根岸さんて…!

髪が、長くて綺麗な顔してる。

いつも?

パン屋さんで、会うと、後ろに髪の毛束ねているから…。

それに?
一年生に見えない落ち着きさは私には、ないかも?


「本当ですよ!」

「あっ!敬語使わないで、いーからね!」

愛子が気遣う。

「武司君は、もう?いいの?」

智美ちゃん?

探り入れてないかい?

「振られました!思いきり…!」


私は、もう?いいんじゃない?
と、思った。

そして、トイレに立ち上がった。


「えー!!」


智美ちゃんの、叫び声が、此処まで聞こえてきた!

なんなんだ?

トイレから、出るなり?

智美ちゃんが、私に飛び付いた!


「智美ちゃん?ダメだって!!」

愛子の声で、智美ちゃんが我に返った。

「どうしたの?」

「いや〜!」

根岸さんも?
後ろで、笑ってるし!

「渓の、のろけ話だよ!」
「そうそう!」

智美ちゃん?

なんか変だよ?

隠してない?

そういえば!
かず君の話。

聞いてなかったんだけど!
女、四人が、集まると?

必ず、恋バナになるんだよね!