「ごめんね!私、帰るねっ。」
「いやいや。気にしないで!
愛子もさっ、美佐ちゃんには幸せになってほしいって、俺にいつも言ってるんだよ。」
誠先輩は、愛子の気持ちを代弁してくれる。
「愛子、ありがとう。」
涙が乾いた頃、自分勝手に反省する。
この空気どうしたらよい?
「…!」
愛子、なんか言った?
聞こえないんだけど。
「ごめん!聞こえなかった…」
「まぁ、頑張って!」
愛子は、微笑む。
私も釣られて、笑った。
正直、また何か言われるじゃないかと、内心ハラハラしていたから。
「笑ってたほうがいーよ!うん。笑ってたほうが…。」
誠先輩のこの言葉に、
「それって、もちろん、私の事だよね?」
愛子が誠先輩に、質問した。
「さぁーね?」
あー!
いつ見ても、二人は仲良しだよね?
お似合いだな!
私も、愛子たちみたく幸せになりたい。
そして、昼間の智美ちゃんの言葉。
「頑張らなきゃ!」
そうだよね?
私も、頑張らなきゃ!だね。
もう一度、二人に今日の事を謝って誠先輩の家を出た。
愛子が、帰り際にアドバイスしてくれた。
「朝のバス、また一緒だと、よいね?」
「そうだけどさっ!」
顔が赤くなるのが自分でも分かった。
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家に着くとベッドの上に、ダイビングした。
「疲れた〜。」
泣いたり、笑ったり、今日はいろいろあったな?
こんな毎日だと、愛子の言う通り、私自身ボロボロになっちゃう。
そんな事を考えてたら、いつの間にか私は寝てしまった。


