更衣室で、先輩に根岸さんの件を話した。

勘弁してくれ!って言いたい気持ちだ。

「ご愁傷さまだな!お前、顔良いし、知らないかもしれないけど、
ファンの客もたまにいるぜ!」

人事だと思って!

先輩は、笑いながら言う。

「ごめん!でもな?気持ちがないなら、普通にしてればいいと思うよ。
気にしないで、仕事する事だな!」


「そうですね!」

店内とは、あまり接点がないのが、救いだな。


俺は、帰り道。

初めて貰った、美佐ちゃんからのメールを見ながら、イライラしている

気持ちを抑えた。

しかし。

根岸さんの存在は、俺から消えなかった。

昼休み。

根岸さんと、こないだ一緒にいた子、三人が教室の、外で待っていた。

なんだか?
怖いよーな…?

待たせ過ぎた俺が悪いんだけどなっ!

クラスの皆が?俺達を見る。

幸い美佐ちゃんが居ない。

「来ちゃったねー?早く言ってあげなよ!」

渓に、背中を押されて廊下に出た。

人目がつかない、階段の隅で、根岸さんが待っていた!


「昨日は、すみません!」

「あー。」

頭を掻きながら、今の俺にはそんな、返事しかできなかった。


「もう一度言います。友達からでも?構いません。私と付き合って下さい!」