引っ張るとお母さんも


後ろの視線に気づいていたらしい。


顔が強ばっていたが


それを隠そうとしているのが


幼い私でも分かった。


私達は、走って後ろを向いたが



誰もいなかった。


気のせいなどと思い


家に帰りついた。