実は、彼女はご主人様でした。

桜が咲き始めているのか、まだ寂しげな雰囲気が残る枝に柔らかいお菓子の様な花が散りばめられている。その気の下に一人の少女が立ち、その横には寄り添っている犬の姿。

少女から向けられた視線は恐怖の色に染められ、少女を守る様に犬は威嚇を続けている。


近づくたびに少女の瞳は開かれていき、涙で濡れながらも瞬き一つしなかった。

映像が揺れ、少女の体が崩れ落ちる。


そして映像が揺れるたびに、少女の体も衝撃を受けた。


辺りは鮮血に染まり、犬は必死に少女を揺らす相手に食らいついていた。鋭い牙がかなりの痛みを誘っているはずなのに、相手は構うことなく、少女からあふれ出てくる血を必死に集めていた。


 
衝撃な映像。


だけど、これは真実ではない。


では、これは何だ。