実は、彼女はご主人様でした。

「その通りだ」



桜雪の即答。

そして、真人は父親をキツイ視線で見つめる。


血走った目を光らせ、歯を食いしばったままの表情で父親は真人と目を合わせた。
何を考えているのか分からない程不気味な視線。けれど、ここで逸らしてしまっては父親の既視感を見ることは出来ない。


目を合わせたまま数分の沈黙が流れた後、父親は食いしばった歯をそのままに、奇妙な笑顔を見せた。


その瞬間、真人の頭に先ほどとは違う映像が流れる。

桜雪は、それを待っていたかのように、真人の見ている映像を再現した。



「こ、れ…」

「そう、これは…前世の映像だ…ただ、真実とは違う…」

「真実…」

「そうだ。私が両親から負の感情を吸収する理由だ」