実は、彼女はご主人様でした。

金切り声が既視感の世界に響き渡り、一気にビジョンが鏡のように壊れて行った。


ビジョンの当人は鈍い音を立てて倒れ、残りの女子生徒は、状況について行けずに呆然と倒れた女子生徒を見ているだけだった。


 
そこに近づく桜雪。



女子生徒は首を振り、近づく桜雪を拒否したが、桜雪は止まらずに女子生徒全員から目的の黒い負の感情を抜き取ると、全て体の中に取り込んだ。


負の感情を抜き取られた女子生徒はその場に倒れ、既視感の世界から戻った、快晴の中庭に倒れていた女子生徒達と言うことで、その日の保健室は多忙を極めたと言うことだった。



そして放課後。



真人は帰ろうとしている桜雪の手を掴み、席に座らせた。桜雪は抵抗することなく真人の指示に従っている。


それから数十分すると、教室内には真人と桜雪の2人だけとなった。


状況を見ると、真人は口を開いた。