実は、彼女はご主人様でした。

「桜雪…」



この力は桜雪のもの。


一体これからどうしようと言うのか。


一面に映る自分の姿は何とも気味が悪い。それを静観と言うよりも、動じないように黙ったまま見ている真人の側で、震える一人の影があった。



「?」



不思議に思い、真人はその男子生徒を覗き込む。頭を抱え、見ないように下を向いている。そこに現れた本物の真人の姿が目に飛び込めば、発狂するには十分だった。



「うわぁぁぁぁぁっ!!」



男子生徒は声を荒げ、真人を振り払った。



「え、何?桜雪、どういうこと?」



手である程度の防御をしながら、攻撃を避けている真人は、桜雪に説明を求めた。



「これは、こいつにとってもっとも考えたくないことだ」

「えっ!?」