実は、彼女はご主人様でした。

「もう一回!」



そう言った真人は再び桜雪と唇を重ねる。



「ん!!ちょ………」



顔を赤く染めながらも、一時の幸せを感じるように桜雪は真人とのキスを受け止め、目を閉じた。


時折吹く風が二人を包み込む。


夕焼けに染まった景色の中、真人と桜雪は、二人一緒に同じ場所に立っている。


唇を離した真人と桜雪は夕日へと視線を移す。




「真人」


「ん?」



桜雪は手を差し出す。



「もう一度手を繋ごうか」



その言葉を聞いた真人は、差し出された桜雪の手を取り、再び手を握った。



「温かいな」


 
そう呟いた真人の言葉に、桜雪は笑顔で頷いた。




「もう、離れないから」



視線は夕日のままに、真人が桜雪に呟く。




「それは私も同じだ」




桜雪は綺麗な笑顔を真人に向けていた。