実は、彼女はご主人様でした。

真人は桜雪の言葉を思い出した。
桜雪は人間を殺したと言うことを…。


もしかしたらそれが関係しているのだろうか。



「そう、桜雪は自分を殺した人々を殺したの。血肉を得た人々の精神を利用して復讐を果たしたのよ。だから転生が出来ないまま、桜雪はそのままの姿で転生を繰り返していくあなたの姿を見ていた。そんな時に、桜雪は自分にあった負の感情が軽くなっていることに気付くの」

「もしかして…」

「そう、桜雪の魂の一部を持って産まれたこの子のことだ」

「本来の桜雪」

「そうだ。しかもこの子が産まれた環境もまた、桜雪の境遇とそっくりだった。当然見守ることにする。するとあることが分かった」

「両親もまた転生していたと…」

「転生と言えばそうかもしれないが、彼らもまた人を殺した身。完全な転生ではなく、魂の一部を持った存在だった」

「それはまた…悪い部分を持って…?」

「確かにそうだが、それは桜雪にとっても同じことが言える」

「え…それはどういうこと?」

「桜雪の魂の一部、それは負の感情のことだよ」

「え…負の感情」



いつも桜雪が人から抜き取り吸収していたものだ。その負の感情部分を引き継いだと言うことはどういうことなのか。