〜圭斗said〜
昨日、日野に手紙をもらった。



本当は昨日のうちに開けたかったけど、家に着いたらすごい睡魔が襲ってきてそのまま寝てしまった。



で、ぱっちりと目が覚めた今、オレは手紙を開けた。



ちょっと緊張すんだけど。



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水沢くんへ

突然だけど、手紙を書かせてもらいました。

文章書くの下手くそだけど、笑わないでよ?

じゃあ、書いていきます。


あたしね、正直者言って、最初は水沢くんのこと怖かったの。

ヤンキーで、目つきが悪くって、いっつもケガしてるから…。

だからあの階段から落ちそうになったのを助けてくれたとき、逃げちゃったんだ。

ごめんなさい。

助けてくれて、ありがとう♪


そのあと水沢くんにプリント渡しに行くのすごくイヤで、那智ちゃんに任せようかな?とも思った。

…けど、自分で渡してよかった。

だって水沢くんと仲良くなれたし、水沢くんがすごく優しい人だって知れたから。

そういえば、あたしが屋上でギャルに絡まれたときに助けてくれたのも水沢くんだったね。

あたし、水沢くんに助けられてばっかり。

本当にありがとう!


これだけ助けてもらってるのに、補習なくしてあげられなくてごめんなさい。

でも、あたしはうれしかったの。

夏休みも水沢くんに会えたし、一緒に帰れたから。


水沢くん。

いつの間にか、好きになってました。

あたしじゃダメですか?

水沢くんの彼女になりたいです。


OKなら、お返事の手紙をあたしの下駄箱に入れてください。


日野 千夏
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