〜圭斗said〜
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「はぁぁぁぁぁ」



オレは大きなため息をついて、机に突っ伏した。



なぜオレがこんな状態になっているのかというと、すべて「アレ」が原因だ。



「み、水沢くん。残念だったね」



「あぁ…」



あー、なんで補習なんかしねぇといけねぇんだよ。



たった1点だぞ?



たった1点足りなかっただけでなんで補習なんかしねぇといけねぇんだよ。



「あー、せっかくの夏休みがぁぁぁ」



もう昼休みの教室だということを忘れて、文句を言いまくる。



さすがにチームのヤツらにこんなところを見られたくないので、今日は日野が一緒ってことを理由に追っ払った。



「あのね、水沢くん」



「ん?何?」



「あたしも、補習受けようと思うんだけど、ダメ、かな?」



…え。



「まじ?!」



「きゃっ。…うん」



日野はいきなり大声を出して起き上がったオレにビックリしながらも頷いた。



よっしゃー!



これなら補習も大歓迎だぜ!