「はぁっ!?何コレ!ちょっ、寒い!ドア閉めて!!!!」







おばあちゃんはドアを閉めた。
……吹雪もなくなった。






なぜ、どこにも繋がっていないハズのドアを引いたら、吹雪が入ってくるの??




全くもって理解できない。








「えーと、おばあちゃん…これはどういう……」





「このドアが、雪の国に繋がっているの。」







……なるほど。そうきたか…。






「…そんな簡単に行けるの?」



おばあちゃんはちょっと困った顔をした。その顔からして、そんなに簡単なことではないんだろう。






「この部屋はね、雪の国と唯一繋がっているの。私だけが、行き来できるようにね。」






「ふーん……」






魔法が存在する世界…。
……正直、興味はある。






でも、どんなところなのかも分からないし、言葉も通じるかどうか…。






やっぱり不安やためらいがある。





とりあえず、本当に私が行っても良いのかを聞いてみてから考えよう…。




「そんなところに、私を行かせて平気なの?」





「そういう質問をしてくるってことは、興味はあるってことね!嬉しいわ。」






おばあちゃんには、お見通しだったみたい。よほど嬉しかったみたいで、ニコニコしている。