おばあちゃんは、その『雪の国』を詳しく説明してくれた。






その国は、異世界に存在する国。
おばあちゃんはその国の出身らしい。





今、異世界のである日本のココにおばあちゃんが住んでいる理由は何個かあるようなんだけど。






その国におけるおばあちゃんの影響力が大きい?からっていうことらしい。






つまりおばあちゃんの秘密とは、私たちの中にある、おばあちゃんとの記憶そのものらしい。






おばあちゃんのは故郷である雪の国は、言語や文化、建物は日本よりもヨーロッパの方が似ている。
毎日雪が降り、一年中白夜のような薄明るさが続く国。







その国に住む者は、その国で育ってきたから違和感なく過ごしている。
だけど、おばあちゃんは知っているらしい。






…遠い昔は、雪の国ではなかったことを。






日本のように明確な春夏秋冬はなかったらしいけど、春と冬が交互にあった。




厳しい寒さののち、暖かさが訪れて雪解けが春の訪れを知る。







春である期間は短いけど、雪が解け、小さな花を慈しむ。



そんな短い季節を、先人は大切にしてきた。






しかし、そんな季節は訪れることはなくなり、人々の心は荒んでいったらしい。






おばあちゃんは、ずっと探している。

その国に、もう一度春を取り戻す方法を。