唐突な質問にも関わらず、マグノアは少し考え込んでいた。
『……そうだな。それはそうだったのかもしれない。』
「じゃあ……なんで女王は手伝ってあげなかったのかなぁ…」
そう、私が疑問をつぶやくと、マグノアは嫌な話題だと言うように、顔をしかめた。
でも、私に話すことを決意してくれたようだった。
『………女王は……本当は、永遠の命を望んではいなかった。』
その答えは、私にとってただただ衝撃的だった。
「えっ……でも、国王は女王と一緒にいたくて魔法を探していたんでしょ…?」
『あぁ……。だから女王は、その魔法はいらない、なんて国王に言えなかったんだ。』
「言えなかった……?」
「女王とずっと一緒にいたいと……永遠の命を求める国王の「愛情」を分かっていたからこそ、言えなかった。手伝うこともしなかったけどな。』
「そんな………」
マグノアは、辛そうな顔をしている。
私も、眉間にシワが寄っているのを自覚する。
やっと分かってきた。
きっと女王は、ずっとそれを言いたそうにしていたんだ……。



