【完】ダンデライオン







相当腹が立ったんだろう。
結構な時間、私を睨んでたけどフッと和らいだ。





『…まぁでも、根拠はない。私のカンだ。』




「カン、かぁ。」




でも、第六感って言ったの案外頼りになるしなぁ…。
どこか似てるのかもしれないなぁ。




そういえば、今まで女王の話はほとんど聞いたことがなかった。
その分、ちょっと好奇心がわいた。





「ねぇ、女王ってどんな人だったの?」





『……そうだな……とても優しい人だった。……それと、とても強い魔力をお持ちだった。』





「とても強い魔力…?」





「あぁ、あれ程の魔力を持った人は他にまだ見たことがないな……」





「へぇ…?」




とっても強い魔力を持ってた女王だったんだなぁ…。
マグノアも、女王のことを思い出したのか優しい笑顔になる。





『女王の魔力をもってしたら、永遠の命も、魔法で手にいれられたかもしれない……本来は無理な話だが、そういうことを思わせるくらい強い力を持っていた…』





「へぇ……」





そこまで聞いて、ふと疑問が浮かんだ。





「ねぇ、今回魔法をかけたのは国王だったけど……女王が魔法をかけた方が強い魔法がかけられたんじゃないの…?」