【完】ダンデライオン







『しかし……魔法が使えるかどうかは人それぞれの異世界のニンゲンで、魔法が使えるとは……。』




マグノアは少し、感心していた。




「いやー、それほどでも!!」




『……ドヤ顔してくるなよ。』




私が自慢げに言うと、マグノアから静止される。



抗議しようとマグノアを見ると、真剣な目で私を見ている瞳とぶつかってビックリする。





『……お前。』




「な、なに………?」





『あの人に似ていると思っていたが……女王にも似ているな。』





突然のマグノアの言葉に、私はキョトンとした。





「女王?」





天気はとても良く青空が広がっている中で、雪が舞いだした。


光を反射してキラキラと、キレイだと思った。 






『…あぁ。昨日、女王が昔お召しになっていたコートを着ていただろう?あれを見て……似ていると思った。』




「昨日の……コート…」





そういえば、昨日は寒かったのもあって女王のコートを借りてマグノアに会いに来た。
その時の私が、女王に似ていた…?





「えっ、それってさー、服が似てるからとかじゃ……」




『…お前、私のことをバカにしてるだろう?』



マグノアがムッとしたのか、ものすごい剣幕で睨んできた。
……自分だって人のことをバカって言ったくせに。