【完】ダンデライオン






私は混乱していたけど、マグノアは冷静だった。




『……これが、あの人が感じていた可能性だ。』





「これって……魔法が使える、可能性……ってこと?」





『そうだ。』




マグノアはキッパリと言い切った。




「ウィルさんが感じていたものも……?」




『そちらは詳しくは分からないが、あの人からは本当に魔法が使えるのかのテストを頼まれていた。』




「テスト…!?」





おばあちゃんは、マグノアに私が魔法を使えるかのテストを頼んでいたの…?
いつの間に……?




「いつ、頼まれたの…?」




『お前が一回異世界に戻った時、あの人の家で寝てただろ?その間に…あの人に頼まれたんだ。』




「あ……」




あの時か……。確かにグッスリと長い時間寝ていて、その時のことは知らない。
それにしても………。




「なんで、私が魔法を……?」