【完】ダンデライオン







「人に、聞かれたら困るような話…?」





『次に会った時、お前の可能性について話す…だろう?』




「あっ……」





そういえばそうだった。
約束…覚えててくれたんだ、と少し嬉しくなる。






「覚えててくれたんだ?」




『……私は、約束は守るからな。』




照れたように、マグノアはそっぽを向いた。
私は、その様子を見て笑顔になる。





『……おい、なに笑ってる』




でもマグノアは不機嫌そう。





「別に?それより本題を!!」




『あぁ、そうだったな。』






私が笑ってたことの方に気をとられてたらしく、忘れてたみたい……




マグノアは真剣な顔に戻った。






『今、手鏡は持っているよな?』




「え?持ってるよ!マグノアが取りに行かせたんじゃん!」




『その手鏡を右手に持て。…この国の者がどうやって魔法をかけているか知ってるか?』






魔法のかけ方?
それって………