【完】ダンデライオン







いつも通りすぎて、脱力してしまう。憎めないくらい、堂々としている。




「いやー、マグノアのお話が聞きたいなーって思って!」




お願い、と顔の前で両手を合わせる。
私の様子に、マグノアは呆れたようにため息をつく。





『……お前は聞きたいことばかりだな。お前から話すこととかないのか?』




そう言われてみれば確かにそうだけど………じゃあ何を話そう?





「えっと……私の生い立ち、と『そんなことはどーでもいい。』




「何よ、それー!!!!」




せっかくのレアな話をどーでもいいで食い気味に一蹴って…。
じゃあ何を聞きたいって言うの!




『……やっぱお前の話で、聞きたいことはなかったから何か質問してくれ。』




な     に    コ    イ    ツ!!!!!
ムッカつくー!!!!




激しいイライラを抱え、私は本題である質問をすることになった。