エルノは、書庫へと私を案内してくれた。
書庫は地下にあり、ちょっと薄暗い。
書庫には、誰かが書いた小説やらの本もあれば、魔法の本とか。
あとは、この国の歴史に関するような書物や書状なども保管されているらしい。
全体的に薄暗いところで、ちょっとヒンヤリしてる。
まさに冷暗所って感じで、本の管理にはちょうど良いのかもしれない。
エルノは、いつもここで魔法についてなどを調べているらしい。
魔法の本は、おばあちゃんから私が返すよう預かってきた本に似た表紙のものが多い。
早速、エルノは棚から分厚い本を一冊取り出して、ページをめくっている。
私も、何かの本を見てみれば分かることがあるかもしれない……と来てみたものの……大切なことを忘れていた。
私、この国の文字読めない。
これは、決定的な問題だった。
で、でも!!
何かイラストメインの本だったら、何か読めるかもしれない!!
えーと……そう!絵本とか!!
……私は静かに撃沈した。



