【完】ダンデライオン







写真に写っている人は、みんな笑顔で、幸せそうに笑っている。




お父さんは、凛々しくも優しそう。ってゆうか超絶イケメン……。


背も高くて、優しそうで、羨ましい。エルノとはちょっと似てないかも。






お母さんは、キレイというよりかは可愛い系。白とか似合いそうな雰囲気。


雰囲気に似合った服やら部屋をしてるんだな……。儚げな感じもする。





エルノのお母さんの写真をガン見してて、少し気付いたことがある。



……目もとだけなら私と似てるかも。
でも、私がこんな風に可愛らしいわけじゃないのって……鼻、かな……?




勝手に見ておきながら、少し落ち込む。




エルノは、写真は小さな頃のようで2〜3歳くらい。
お母さんが抱っこしてくれているからか、満面の笑顔。





マグノアは、エルノがそれくらいの年だったら生まれたばかりくらいだろうけど、既に結構大きい。


写真では大人しく、国王の前で犬のように丸くなっていた。



やっぱり、国王の前だと猫を被って物静かだったのかな…。
と、マグノアの幼いころを妄想すると、ちょっとイラっとしてくるのは不思議なことだと思う。





マグノアについてはケチがつきそうになったけど…。
笑顔がまぶしくて、とても素敵な写真だった。





これが、エルノのお母さんの部屋のチェストにあるということは、お母さんが大切にしてきた写真なんだろうな……。





私はそう思い、もとの位置に写真立てを戻した。




そしてベッドへと、もう一度ダイブする。