え……なに…?
まじで気になるんだけど…。
「え、あの、本当に何なの?」
『……何となく分かった。あの人が、お前に感じた可能性を…』
「え?」
おばあちゃんが、私に感じた可能性…?マグノアにも分かったの?
それって一体……
「ねぇ、それって……」
マグノアは、私の言いたいことの察しがついたみたいで、プイッとそっぽを向いた。
『あの人が言わないということは、まだ言うべきじゃない。また今度言う。』
「今度」、「いつか」、それっていつのことなの…?
私は、いつまでこの国にいられるかも分からないのに。
「今度って、いつ…?」
私の不安に気付いたのか、マグノアは気まずそうな顔をした。
マグノアにそんな顔をさせてしまったことに、罪悪感を感じた。
でも、マグノアは優しくフッと笑った。
『……そうだな…、次に会った時話す。約束する。』
「え…」
話してくれるの…?
まだ言わないって言ってたのに。
呆然とする私に、マグノアは照れたのか「言わなくて良いんなら、言わん。」と言い出した。
ここで機嫌を悪くされたら困る。
その一心で明るく取り繕う。
「いやいやいや!話してよー!お願いー」
マグノアは私のその様子を見て、少し安心したような顔を、一瞬だけした。



