じゃあマグノアが私たちと話せるのは……魔法だったの…?
「マグノアは自分が特殊だって言ってたけど………」
「うん。魔法だね。……とは言っても、僕や父、母としか話さなかったけどね……」
マグノアは魔法で言葉を得ても、誰とでも話すことはしなかった。
それは何か理由があるのかな……?
「それって、理由とかあるの…?」
「それは、マグノアにしか分からないことだよ。あ、でも…父が魔法をかけた理由なら知ってるよ」
「理由……?あるの?」
「マグノアの声を聞いてみたい。話がしたい。っていう理由だったみたい。」
……なんか、聞いてみたら割とフツーな理由だった……。
ガッコの友達もペットと話せたら良いのにーとか似たようなことを言ってたな……。
「でもマグノアは、それが本当に嬉しかったみたいでね……。父にとてもとても感謝していたよ」
マグノアが、あの時国王を殺すわけがないと……。
『あんな優しい方を殺すやつがどこにいると言うんだ…』と言っていたのを思い出す。
だいたい、話の流れがつかめてきた。



