【完】ダンデライオン








そして結構頑張って追いついて、今はマグノアの隣を歩いている。


お互いのことを横の視界にいれつつ、さりげなくペースを合わせて、前を見ながら歩いている。





「あっ、そういえば……」




おばあちゃんが言っていたことを、ふと思い出した。





「年がとまる年齢が分かる老婆…って人が雪の国にはいるの?」




おばあちゃんが、会ってみたら?と言っていた老婆のことを思い出した。
何かマグノアから聞けることはないかと、話題を振ってみたんだけど……




その話をした瞬間、マグノアはすごく驚いたリアクションをした。

あまりの衝撃?に立ち止まって、私を真剣に見てきた。




『ろ、老婆!?お前、誰からその話を…!?』




「……?おばあちゃんだけど。」




情報の提供者を答えると、マグノアはハァー…、と息をついた。




『お前、国の中に入ってからは間違ってでも「老婆」なんて言うなよ?』





「え……?」




『抹殺されるぞ……』