そうだ…準備ができたら雪の国へ、出発するのかな…?
そう思って準備をしているおばあちゃんを眺める。
すると、私の視線に気付いてニコッと笑った。
「そうだ、たんぽぽちゃん。お風呂、入ってきたら?汗かいたでしょ?」
言われてみれば、ベトついている感じがする…そういえば、お風呂に入らずに寝ちゃった…
「んー、そうだね。お風呂入ってくるね。」
「うん。お風呂場は1階だからね。」
おばあちゃんにそう言われて、2階にある階段を降りていく。
……筋肉痛がめちゃくちゃ痛いんですけど…!
ヒィヒィ言いながら、階段を降りてお風呂場に向かう。
おばあちゃん家のお風呂場は、覚えている限りものすごく広い。
そして、それは記憶と変わらずとても広いお風呂だった。
ササッとシャワーを浴びて、早々にお風呂を出る。
タオルで頭を拭きながら乾かして、もう良いかなぁ…と思って拭くのをやめる。
タオルを首にかけたまま2階に戻ってくると、おばあちゃんが私を見て駆けよってくる。
「あぁぁ!たんぽぽちゃん!何でそんな濡れた頭で…!ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ」



