昔おじちゃんは言ってた。

『昔、俺が軍に所属してた頃な。俺の友達が実験に参加して犠牲になっちまったんだよ』
『なんの、じっけん?』
『細胞に突然変異した細胞を入れて、化け物のにするんだよ…。簡単に言えば、と人をモンスターにする』

その頃、私はまだ小さくて何も分からなかった。
ただ、おじちゃんが言う言葉を“ふ~ん”とか“へぇ~”とか、ただ単に聞き流していたんだ。

『そいつ、細胞だけを突然変異するんじゃなくて、体ごと、突然変異して化け物になった。怖かったな、変異して周りにいる奴らを殺していって。あいつの変異が解ければ、自ら保存カプセルに入ってくし、しまいにゃあ“大切な人が来るまで、俺は眠る”とか言うし』

長々と聞いてると、何だか頭がおかしくなってくる。
おじちゃんの話を聞くと毎回そうなるんだ。
途中から、“あいつが憎い”とか“俺が大佐に
とか