家に、着いた途端私の嫌な予感は当たってしまったのだった。
「よぉ、久し振りだな」
無視、無視。
そう決めた。
今、決めた。
もう、こいつとは話したくない。
顔をみたくない。
「おい、無視すんな。考えてることは分かるんだよ、ドジハル」
ドジハル…出たよ
出た、出た、あー何でタイミング悪く出てくるのかな?
私は、無視すると決めた。さっき。
玄関の扉を手に掛ける。
「お得意のシカトですか」
ホント、しつこい。
「あ、そうですかー。じゃあ、お前の秘密を…」
「いい加減に…!」
イライラが、爆発してつい言葉に出してしまった。
しまったと思うときには…
「やっと、喋ったな。じゃあ、俺の名前は?」
な、何この質問。
「早代 彼方(サヨ カナタ)…って、バカにしてんの?!」
突然、このバカが下品な笑い声を上げた。
「お前って、ホントいじりがいあるよな!!」
「!!」
最低…
こいつ、ホント最低だ…
「だから、ドジハルって言われるんだよ」
「言われないし! あんただけだし」
そう言い捨てた。
「へぇー」
彼方のことを無視し、家に入って行った。
そのあとの会話は知らない。
「ホントは、そうゆうとこ昔から…………」

