「ちょっと、それずるです!」
文月君は、はっきりいって他の男子に比べて背が低い。
だか、こうされると私はどうしようもなかった。
「まあまあ、こうやって遊べるのって僕にとって限られた人間だから」
背が低いことを気にしているのか少し不満な顔になっていた。
「そ、それって…ってあれ?」
続きを言おうとしたが、彼はいつのまにか私にケータイを返してくれた。
続きの内容は、背が低いから…と言おうとしたが…
「返して欲しかったんでしょ?」
「あ、ありがとうございます…!」
ケータイを握りしめた。
「そうそう、それ!」
「えっ?」
「その、敬語」
唐突に言われたので、ケータイを握りしめることが駄目だと思った。
「け、敬語?」
「僕、敬語嫌いなんだ。しかも、同じ歳の子にさ」
そう言い終わると、「鍵返してくるから、また明日ね」と笑いかけ「じゃあ」と言い行ってしまった。
「は、はい!…じゃ、じゃあね」
見えなくなるのを確認してから私は、和茶の所へ慌てて出ていったのだが……

