昔々、とある小さな村にティターニアという村娘がおりました。


彼女の歌声はとても澄んでいて、村人全員が聞き惚れるほどでした。


けれど聞き惚れるのは人間だけではありませんでした。


魔族の少年もその歌声に聞き惚れてしまいました。


彼女はその歌声で魔族の少年をたぶらかしました。


彼女は悪い魔女だったのです。


彼女は火あぶりにされましたが、今も森の中から彼女の歌声が聞こえてくるそうです。




だから夜の森に入ってはいけません。