龍ちゃんは固まったまま、私を見つめた。その顔は不安でいっぱいのような顔だ。



「…わりぃ、小雪。俺、行かなきゃ…本当にごめん!」


そう言って龍ちゃんは立ち上がった。


「待って!壮ちゃんの所!?なんで何も答えてくれないの!?」



私も立ち上がって、龍ちゃんの腕を掴んだ。