「は?何を?」 龍ちゃんはビックリした顔で私を見つめる。 「知りたい?」 私は今、きっと意地悪にニヤニヤした顔になってるだろう。 「な、何だよ!教えろよ!」 龍ちゃんは食べかけのハンバーガーをトレーに置いて、私に詰め寄った。 「龍ちゃんの高校にあるんだってね、岬 龍一ファンクラブ !」 私はそう言うと思わずあははと笑った。 龍ちゃんの顔がみるみる赤くなる。