私もその龍という男の子をマジマジと見た。ちょっとつり目の、気の強そうな男の子だ。 「…す、砂場が好きなの。」 本当は他に遊んでくれる人がいるなら、私だって滑り台とかブランコで遊びたい。 そう言えず、一言だけ返すと、 「変な女!」 そう言われて、私が思わずムッとなった所に 「はーい!ストップ!」 公園の入口から、ひとりの男の子が こっちに向かって言いながら近づいてきた。